わたしと推し

好きなものを好きなだけ喋り倒すブログです。基本的に韓国アイドルのお話をしています。

【K-POP】Road to Kingdomについて語りたい パフォーマンス編②

  さあ、パフォーマンス編第2部でございます。今回取り上げるパフォーマンスが好きすぎて、毎日1回は欠かさず見ています。これは目から取り入れるタイプの漢方です、きっと。セブチの「Oh My!」に「明日もまた きっと もっと ずっと 好きだよ どうしようもなく」っていうメチャクチャ大好きな歌詞があるのですが、まさにその気持ちです。約4500文字分の愛を文にしたためました💌 よかったら見ていってください。

 

ONF 「it's raining」

  ぶっちゃけてしまえば、これを語るためにロトゥキン記事を書き始めたと言っても過言ではないです。さらに言ってしまえば、ブログを始めたのもこのステージを何とかいろんな人に見てほしいから宣伝したいって思ったからなんですよね。それくらいの衝撃と衝動をこのステージは与えてくれます。こんな気持ちになったのはもしかしたら私の原点にして頂点であるWanna Oneのコンサート以来かもしれません。

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 ちゃんと見ましたか????(読者に圧力をかける絵文字)

 このステージはロトゥキン6話目のラストに放映されたんですけど、これが終わった後30分くらい放心してしまいました。本当にオネノプのことしか考えられなくなったもん。こんなに濃い4分間があってたまるか。

 これを言語化するために毎日1回はこの動画を見て、放送版も個人カムもフルカムもしっかり複数回見たので、ちょっと頑張ってお伝えしてみますね💪

楽曲とコンセプトが強いオネノプ

 まず、楽曲とコンセプトに関して話させてください。
 ロトゥキン全体の流れとして「かっこいい」「退廃」コンセプトが受けが良かったためなのか、どんどん「清涼」コンセプトは減ってしまいました。色味でいうとモノクロって感じです。正直、2次競演「私の歌」はどれも似たり寄ったりであまり面白くなかったなあと思ってしまいました。まあ、私は退廃コンセプト大好きマンなのでパフォーマンス一つ一つを見る分にはそれなりに楽しんでいましたが。笑

 オネノプも1次競演・2次競演ともに退廃的なコンセプトで勝負していました。1次競演「王の歌」のEverybodyなんてまさに退廃コンセプトって感じでした。だってK-POP界での闇&厨二コンセプトの王者(個人の見解です)・VIXXみたいだったもん。確かTwitterでも「オネノプがビクスの格好でシャイニーの曲踊ってる!!!!」って言った気がします。大興奮したし、いまだにヘビロテしてるので親がハイライト部分歌えるようになりました。すまないな、親よ。

 ロトゥキンでの流行りをちゃんとキャッチしたことと6人の地力の高さで当初の5位から上位圏まで一気に駆け上がったオネノプ。そんな彼らが3次競演で披露した楽曲は退廃的でなく、「マイケル・ジャクソンみたいな」明るくキャッチ―なショーのような雰囲気のものでした。そこは彼らも意識していたようで、当初出来上がった曲は1次競演のEverybody寄りのものだったけれども、それに対して「違う一面を見せたい」と編曲者に意見している様子も放映されています。
 それと同時に原曲「It's raining」に自分たちの曲をリミックスしたいとも申し出ていました。彼らと編曲者が選択したのは「Complete」という曲です。

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 ザ・清涼!!って感じで私のようにほとんどロトゥキンでしかオネノプを見てこなかった人はびっくりするんじゃないですか?この曲の印象的なサックスのフレーズ(上の動画だと1:10あたりからですね)をIt's rainingでは1:14~と3:20~に使っています。これによって彼らの実力・楽曲の宣伝とオリジナリティを出すことに成功しています。私のような新規ファンは前述のようにとらえると思いますが、ロトゥキン前からのファンは耳になじんだ楽曲がサバイバルでも生きていることに喜びを感じたのではないのでしょうか。

「緊張」と「弛緩」、1つのライブのような構成

 それではようやくパフォーマンスのお話をさせていただきますね。私の思ったこのパフォーマンスの特徴は、「緊張と弛緩」です。

 では、具体的な秒数・場面を挙げて説明していきますね。

スタート~1サビ

 ダンスの出だし、なんなら歩く部分から始まっているなと感じました。秒数でいうと0:43から0:50までですね。ヒョジン君(赤髪の子です)以外はポーズ取って待機していて2回目の深呼吸と同時にポーズを解くんですけど(緊張→弛緩)、まあそこがとにかくキレイなんですよ。緩やかだけど軽くならないように質感を出すのって経験上すごく難しいので、こういう何気ない瞬間にサラッとできてしまうのがすごいと思います。特に左から2番目のユー君がすごいです。手の落ち方が歩き出しと自然につながるようなニュアンスで弛緩していてメチャクチャ感動しました。

 歌いだしから1:09までなんですけれど、音(歌のアクセント?)と振りの揃い方が見ていて気持ちよくて最高です。歩くところは弛緩していて体全体がリラックスしているんですけど、歌いだし「Oh」の一蹴りの瞬間に(いい意味で)力が入っていることやヒョジン君の顔がガッと前を向くことが、見ている側に「幕が上がった高揚感」みたいなものを感じさせてくれたと思います。
 この後の「 Let the music control my body 음악속에 나의 이 팔과 다리 맡긴채 Let it go 내 몸이 움직이는대로」の太字にした部分は歌のアクセントなのか、歌詞に振りのリズムを合わせていているんです。いわゆる音ハメっていうやつです。これができるとうまく曲に乗れてアクセントがついて見栄えが一気によくなります。ズレるとメチャクチャダサいです。楽曲のリズムを頭で理解してそれを体と連動させる必要があります。私はこのパフォ―マンスを最初に見たとき、この時点で「勝ったのでは……?」と思っていたのですが(語彙力ゼロオタクの意見)、おそらくここのフレーズと振りの音ハメを全員が共有できているすごさに当時そう感じたのではないかと考えています。
 「그대로」の腕を回す振り(伝われ)は、さっきまでのガンガン音ハメしてきびきび踊る流れ(緊張)を一旦リセットする働きがあるように思えます。実際その後の2エイトは音に当ててくるところはキッチリ当てているけれど、先ほどよりは緩やかな動き(弛緩)が増えているように感じます。重心もさっきより気持ち高めで軽やかな印象を与えています。一番わかりやすいのは最後の「모두 보여줘」のところですかね。

呼吸音~Cパート

 Rainさんのオマージュ・呼吸音がここで出てきます。呼吸音コンテストのくだりが死ぬほど面白いのでみんな是非見てください。このあとのジェイアスさん(白髪の方です)がかっこいいから全人類に見てほしい。(オタク特有の馬鹿デカ規模) 1:09あたりですね。ガラスが割れたような音に合わせて手を振り上げるんですけど、これが死ぬほどかっこいい。さっきの2エイトで落ち着いたところを仕切りなおすかのようなキレの良さ。これから始まるAパートの勢いに観客を乗せてくれるような気さえします。
 Aパートの4エイトは同じフレーズ×2になっていて、例のCompleteリミックス部分があります。原曲のCompleteでのそのフレーズは爽やかでちょっとシャカリキな感じがいいのですが、リミックスされた方はなんというか余裕を感じさせてくれる振りになっていました。Complete期から知ってたオタク、絶対成長に涙したでしょ。

 Cパートになると一気にテンポが落ちて、音もギターやベースからオーケストラのような雰囲気に変えてきます。オネノプはソロやってもそつなくこなせるタイプの人間ばっかりだけど、ロトゥキン見ていて表現力鬼だな~って思っていた2人がここ担当していてパート割うますぎるな……と感動しました。みんなすごいけど、ヒョジン君とジェイアス君は表情管理がずば抜けてすごいイメージだったので……

ダンスブレイクのユー君がすごいっていう話

 2度目の「모두 보여줘」の後のユー君のダンスブレイクですよ。すごい。安定感がすごい。テーマにしたマイケル・ジャクソンぽい振りもうまく取り入れつつ、ダンサーを率いている姿が本当にかっこいいです。あと誰かに雰囲気似てるなぁと思っていたのですが、セブチのディノですね。目線の飛ばし方とかぎらつき具合がディノちゃんに近いものを感じます。ギラギラしたマンネはチームの活力になりますもんね。最高です。

夢から覚めてついに幕が上がる

 ヒョジン君が夢から覚めて、仲間とステージに向かって、っていう流れ、最高じゃないですか!?!?!?呼吸音とか足音はステージに向かう緊張感みたいなものを示してい(ると勝手に思ってい)て、だけどもみんなが集まっての「Show Time」から2エイトではみんな滅茶苦茶笑っているんですよ。コンセプト的に1次・2次ともに笑顔を作ることのなかったオネノプがアイドルスマイルじゃなくてキラキラした顔で笑っているんですよ。めちゃくちゃ泣かせてくるじゃん、そんなん。マジでアイドルになってくれてありがとうオネノプ。
 その後の「그대로」は最初のと同じく仕切る役目なのかなと思います。ここからダンサー全投入で踊り始めて、クライマックスを予感させるような構成になっています。
 ここから보여줘の高音パートまでは、ダンサーも同じ振付だけれどもオネノプと差別化されているように思えます。とにかくオネノプが前へ前へとエネルギーを出しているからでしょうね。

ラップパートからラストまでのライブのような構成

 ラップパートから「Rain Go Rain It's Raining It's Raining」までの4エイトは一変しオネノプとダンサーが一体となって騒いでいる感じがして、まるでカーテンコールみたいだなと思いました。

 そこから4エイトはまたオネノプ+ダンサーのバランスになって踊っているのですが、ユー君が群舞のセンターでバチバチに踊っている感じが、最後の力を振り絞ってアンコールまで楽しませてくれる推したちに重なって、じわじわと胸にこみあげてくるものがあります。ユー君みたいな踊り方をする人が群舞でセンターに立つと場が引き締まった、まとまった印象になるからセンターにユー君を持ってくるのは最高の人選だなあと思います。

 そしてその4エイトの最後の1エイトがとにかくかっこいい。カウントでいうと「5,6,7,8,1」のところなんですけれど、8でターンして次の1で「ドン!」ってポーズをキッチリを取るところ(緊張)です。まず1のタイミングで「全員が合わせて」「重めのニュアンスで」ポーズが決められるところがすごい。1人でもフワッとすると途端にバランスが崩れてしまうので、ダンサーさんも含めて全員ができるのがすごい。ちゃんと細かなところまで共有してステージが作られているのだなと感じました。そこから1エイトかけてポーズを解く(弛緩)んですけど、舞台が終わったあとの余韻があって、見ていていつも胸が熱くなります。ライブとか舞台が終わった後のしばらく動けなくなるような余韻って、このコロナの流行しているご時世だと感じる機会がないじゃないですか。だからこそ、久しぶりのその感覚がすごい幸せで有難いものだなと感じます。

 そして、ラスト2エイトは歩き方を見てほしい。私は自分のことを棚に上げて言うことになってしまうんですけど、入りはけの歩き方が雑だとパフォーマンスよりもそっちにどうしても意識がいってしまうんです。厄介すぎるオタクですね。オネノプはそんな面倒オタクも感動するくらい歩き方がきれいです。歩く時ですら「魅せて」くれるオネノプ、大好きです。

ステージを「楽しむ」アイドル

 ここまでつらつらと長ったらしくパフォ―マンスの話をしてきましたが、アイドル本人たちが心から楽しんでいるように見えたのがこのパフォーマンスの一番ぐっとキタ部分です。Show timeの流れから「緊張も不安も全部ひっくるめて、ステージでは楽しんで遊ぼう!」みたいな気持ちがクライマックスまで感じられて、なんか泣きそうになったりもしました。ラスサビも、楽しくしているように見せたいから笑っているんじゃなくて、楽しいから笑っている気がして、こっちまで笑顔になってしまいます。勝つためのパフォーマンスと楽しませるためのパフォーマンス、ここの違いってかなり大きいと思うんですよ。私がこのステージを愛してやまないのは、彼らがパフォーマンス・エンターテイメントの本質を忘れずにいるからなのかなと。

 オネノプ6人がアイドルになってくれてありがとうの気持ちでいっぱいです。

 

あとがき

 さて、ここまで読んでくれた人はどれほどいるのでしょうか。約4500文字のパフォーマンスへのラブレター、かなり濃厚で読むのは大変だったと思います。最後まで読んでくれた人は本当にありがとうございます。一応パフォーマンス編はここで終わりにして、次は「なぜドボイズが本戦に行けたのか」を考察する予定です。何とか年末までには書ききりたいです……(笑)

追記:「ドボイズがなぜ本戦に進めたか」の記事は、下書き(3,000字)くらいが消滅してしまいました……。完結するといいなぁ😌

 

うめこ